2025/10/10
よもやま
「◯◯駆動」に必要なのはワクワク感なのではないか?
出社途中に、ふと思ったこと。最近だと「AI駆動」「スペック駆動」とかってのがありますかね。
自分の場合(もしくは多くの人にとってもそうかも知れないけど)、なんちゃらDrivenなんちゃらの”ファーストインプレッション”は、KentBeckのテスト駆動開発入門。ピアソン桐原。
これはすごい新鮮で衝撃的で、「細かく刻んで、とにかく倒す」みたいな快感がすごかったんですよね。当時の感想で「ワーキングメモリが少なくても開発できる」みたいなことを思って、喜んだ。
何がそんなに興奮させるかって言うと、やっぱり「手を一瞬止めて考える(一瞬、なのは大事)」「正解・不正解のフィードバックが来る!」っていう、とにかく脳みそが刺激まみれの状態でサイクルに火を灯していく感じなんだろうなーって思う。「細かくフィードバックがある」の中毒性がそこにはある。これは、スクラム(=スプリント(という短いタイムボックス)+スプリントレビュー、もしくはKanban+デイリースクラムによる「進んでいることの可視化」)にも、共通するものがあるかも知れない。
多分ドメイン駆動設計も、「現実社会の写像(のような)ドメインを中心としたモデリングが、ある意味こちらは”理想”や”偶像”のような概念的で抽象的な存在だったのが、技術レイヤーとつながって、現実との対比って意味での「デジタル」「システム」に"現実化"していく」っていうのが、興奮ポイントと言えるんじゃないかなーって気がする。 TDDやスクラムほどの強烈なフィードバックでないにせよ、ある種の「確信ポイント」を開発者(設計者?)が積み重ねていくような。
それに対して、「スペックドリブン」には何があるんだろうーって思ったりおmするのだけど。スペック君と、話し合って、あーだーこーだ言って道を正してくれるのか?みたいな。
というのも、最近(やっと・・・かも知れない)になって「やることの整理やTodoリストをファイルに書き起こしてからLLMで実装させる。そのTodoを元にした、分割されたタスクの消化を道しるべに進める」みたいな事に少しずつ取り組めてきていて。CopilotとPilotの逆転、と言えるのかも知れない。 で、そうすると、確かにそこに「興奮」もあるかもなーってのが垣間見えてきた。なるほど、「一緒にこれをやろう」「どうやる?」「よし、じゃあそれで行こう!」「できた?見てみるね」「んー、これでOK!!」っていうサイクルを(AIエージェントを相手にして)進めていると、所々で進捗感や手応えを感じる。それに、こちらから「形にしてくれてありがとう!そのおかげで、ここが違うなーって分かった!」みたいな、学習と発見のプロセスにもなる。 これは、自分がイメージしている「〇〇駆動」に近いものかもな〜って思えたんですよね。
あと、やってみて思ったのは、「どう作るか?」を考える、分析や戦略立案フェーズにおいても、「対話」「フィードバック」が発生したこと。TDDとかは「書きながらだから考えやすい」ゆえのフィードバックによる興奮サイクルを獲得しやすかったのだけど、「AIと伴走してスペック駆動」は、この「スペックを作る」ってところから、そうしたフィードバック→興奮状態に入る→作業楽しい!飽きない!が発生し得るなーと。
そんな事を思ったりしながら、早よもっと使いこなさないとなーってなる。 今のところ、「あれ、こんな簡単なコードを書くのに何でこんな時間がかかってるんだっけ?」って感情に襲われることが多いかな。実際、プログラマとしてのスループットは上がっていないのかも知れない。 語弊を恐れずに言えば、ペアプロやった後に感じる「あれ?思ったより進んでなくない?」みたいなやつに近いかもな。。。
好意的に見れば、「書いてみたら単純、書くだけなら簡単」な作業として見出すと言うか方向性を掴むまでの時間が、通常は結構「霧がかかったようなモヤモヤとした時間」になりがちなので、そこを「ちゃっちゃと、ツベコベ言わずに突破できる」って効能は得られているようにも思う。
オライリー学習プラットフォーム
ついに課金してしまった・・・これはやばそうだ・・・・顛末については #yokohamanortham にある。
- 本が読み放題!検索して色んな本をつまみ食い!←やばい
- Answersで、自由に質問!概要を述べつつ即時アクセスできる高品質な文献出しまくり!!← !!!??
ってなことになった。
O’Reilly Answersについて|O’Reilly Learning Platform
まだ1,2時間くらいしか触っていないので、全然使いこなせていないなーとは思うけど。
もっと使えるようになりたい・弱いなって思うのは、
- AI翻訳も含めて「日本語で読める」ものがもっと充実して欲しい、ここ最近の新刊は概ね対応している(って聞いた)けど、過去の洋書も出てこないかなー
- 「任意の本の要約を作らせる」が出来無さそう?
- 読書中にAnswers(LLMとのチャット)ができる、って聞いたけど、別に「いま開いているページ」「選択した部分」についてのコンテキストを揃えて回答してくれる〜ってものではないっぽい?
- 質問回答が単発で終わって、連鎖的な会話ができない
かなぁ。
なんというか、「オライリーがLLMを持つことってやばい、知識の質や信頼性が何桁も違う・・・・」っていう(これだけで滅茶苦茶な価値を感じる)部分と、「ChatGPTやClaude、もしくはNotebookLMのようなものと比べると、チャットUIの体験はまだまだ途上」って感じかなぁ。
このあたりを踏まえると
- 掘り下げには向かないのかも知れない
- 個別具体的なケースに関する壁打ちって感じではなさそう。一般解や考古学的な引き出しを求めるのに強そう
- あくまで「強いインデックス」であり、その先のソースにアクセスするチャンスを爆発的に拡大してくれそう
って印象になった。「これについて詳しく知れる本」がすっげぇ〜出てくるのを期待して使う!!っていう。 質問を英語で書いたら回答確率と精度が変わるかも?これは未検証。そんな雰囲気はある。
あ、あと、凄く単純な話だけど「ブラウザで本が読める」なので「Chromeのページ翻訳はそのまま通せる」ってなってる。最近かなり精度高めですもんね、良いですね。
気になった記事・読んだ記事など
- MCPツール棚卸しによるClaude Codeのコンテキスト最適化
- disableでいいのか、なるほど
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10月、もう三分の一です